東京都新宿区をはじめ、中野区、渋谷区、港区、世田谷区など、都内外の多くのお客様にお越しいただいております、毛皮・レザーの専門店ユキベルファム東京オペラシティ店の渡辺です。
みなさんは高級バッグの素材といえば、なにを思い浮かべますか?
革製バッグがお好きな方にとどまらず、多くの人が想像するであろう素材がクロコダイルではないでしょうか。
ではクロコダイルのバッグといえば、どのようなイメージをお持ちですか?
先月のパイソンに続き今回も私が抱いていたイメージのお話になってしまいますが、
プチプラの服を買っている自分には似合わない。
持つならそれに見合う服や靴を一式揃えなくてはならない。
普段使いなんてまずできない、特別な時のためのアイテム。
といったイメージを持っていました。これはお値段のことだけでなく、“雰囲気”というところからしてまず自分には縁の無いものと思っていました。
しかし、無理をしてクロコダイルの雰囲気に合わせるのではなく、
自分のスタイルに似合うクロコダイルバッグを探す
と発想を変えてみると、ほしい・ほしくないはとりあえず置いておいて、いろいろなクロコダイルバッグを見てみたい気持ちになりませんか?
私は、入社してから多くのクロコダイルバッグを見るようになって、ようやく先に述べた先入観を変えることができました。やはり知ることが何より大切で、知ることによって価値観も大きく変わることを実感しています。
そこで今日は、クロコダイルバッグを知っていただくために、加工法別に商品をご紹介したいと思います。
あまりクロコダイルバッグについて知らない方や、私と同じようなイメージを持たれている方に、少しでも興味を持っていただき、自分にはこういうのなら似合うかも、とご想像していただけたら嬉しいです。
そしてセールなどの絶好の機会にクロコデビューしていただけたら、専門店としてこれ以上の喜びはありません!!
「シャイニング仕上げ」と「マット仕上げ」
クロコダイルバッグの仕上げ加工法として、シャイニング(グレージング)仕上げとマット仕上げというものがあります。どちらにするかによって質感がまったく異なります。
シャイニング仕上げ
シャイニングはその名の通り、ツヤを出す加工のことをいいます。革にたんぱく質バインダーを塗布し、メノウの玉で磨くことでこのツヤ感が生まれます。
「革の宝石」と称されることにあらためて納得させられる美しさです。この透明感は、ほかにはない、シャイニング加工を施されたクロコダイルならではの大きな魅力です。
色味の美しさも非常に際立ちます。鮮やかなブルー系はもちろん、濃紺色とシャイニングの相性もばっちりで、個人的にとても気に入っています。
マット仕上げ
マット仕上げはシャイニングの工程をとらずに仕上げたものになります。革本来の質感を残していて、使えば使うほどツヤが出て経年変化を楽しむことができます。
私は最近電車の中で、マット仕上げのクロコダイルのトートバッグを持って通勤されている女性を見かけました。落ち着いた雰囲気を演出するマット仕上げは、フォーマルシーンやビジネスシーンにも使いやすいです。
カジュアルコーデにおすすめしたい「目地染め」
私が個人的にカジュアルコーデに合わせるのにおすすめしたいのが、この目地染め加工のバッグです。
目地染めとは、「谷染め」とも呼ばれる染色方法です。
ベース色になる色に革を染め上げたあと、異なる濃い色を載せ、その濃い色が目地部分にのみ残るよう、職人が手作業で色を落とすことで完成します。
特にベースが白(バニラホワイト)のものを「バニラ」とも呼び、非常に人気があります。
こちらの白色と黒色の組み合わせの目地染めはとてもシンプルで何色の洋服とも合わせやすく、たとえばTシャツやデニムと組み合わせても全然浮きません。
カジュアルな普段着とも馴染んでいますよね。
クロコダイルの革の溝を生かしたこの加工法は、ほかの革では表現できない独特の味を引き出してくれる最高のおしゃれだと思います。それでいてカジュアルという、非常に魅力の詰まったバッグですから、自信をもっておすすめしたいと思います。
自然の美しさを魅せる「ヒマラヤ」
雪解けのヒマラヤ山脈の姿をイメージさせる染色法です。
染色といいましても、じつはこのグラデーションは自然のものであり、ワイルド感をおさえて色味を美しく魅せるために脱色している程度です。自然が生んだ芸術品のようですね。
なめしの工程もほかとは違う、非常に特別な革なのです。
そんなヒマラヤクロコダイルバッグも、カジュアルな服装にぴったりです。
以前お客様が、カジュアル衣料品を扱う某ブランドの服と合わせられるな~と仰ったこともありました。
ジーンズと合わせたらとてもクールで格好いいコーデが完成することまちがいなしですし、
ワンピースと合わせると気品溢れるおしゃれコーデに変身させてくれます。
お持ちのいろいろな洋服と組み合わせて、ヒマラヤが演出してくれる雰囲気の違いを楽しんでいただけると思います。
ちなみに自然に近い白ばかりではなく、人の手が加えられ全体的に染色されたヒマラヤバッグもあります。
さりげなくクロコダイルバッグを持ちたい方におすすめです。
最後に、クロコダイルのバッグを持つことはやっぱり少し気後れしてしまう、という方にこちらのポシェットをご紹介します。
このサイズ感とてもかわいらしいですよね!
ポシェットならさりげなく使えますし、気軽にクロコを取り入れることができます。
こういった小物からクロコデビューしてみてはいかがでしょうか?
さいごに
ここまで、シャイニング仕上げとマット仕上げ、目地染め、ヒマラヤをご紹介しました。
クロコダイルバッグにはさまざまな加工法があり、それぞれまったく違う雰囲気になることを感じていただけたかと思います。
いつもの自分のコーデに取り入れるとしたらこういう仕上げのものがいいな、とイメージを膨らませて楽しんでいただけたら嬉しいです。
ただ、頭の中でイメージする姿と実際に身に着けた時の印象が違うこともありますので、ぜひお近くの店舗でいろいろな商品を合わせてみてくださいませ。
尚、掲載した写真の商品の在庫に関してはお近くのユキベルファム各店にお問い合わせください。
東京オペラシティ店
電話でのお問い合わせはこちら
メールでのお問い合わせ・ご来店予約はこちら